コロナ禍で先行き不透明な時代における人事・賃金戦略
〜病院・介護施設における人事・賃金制度の構築と運用〜
株式会社To Doビズ 代表取締役
篠塚 功(しのつか いさお) 氏
コロナ禍で、経営が悪化している病院・介護施設において、収入の50%以上を占める人件費の問題と雇用の確保は、経営を左右する最重要課題と言えましょう。人件費を上手くコントロールしつつ、職員の定着を図る人事・賃金制度へと見直すことが、課題解決への道と考えます。
本セミナーでは、今後の病院や介護施設の人件費のあり方を考えるとともに、職員の働き甲斐の向上と定着、非常事態下での生産性向上等の目標達成を目指した人事・賃金制度の構築と運用について説明します。なお、具体的なイメージができるように、実際の事例に基づく解説に努めます。さらに、それらの事例は、病院や介護施設で、自ら制度構築ができるよう、できるだけデータで差し上げます。病院・介護施設等の幹部および人事ご担当者様の参加を心よりお待ちしております。
1.病院等の経営と人事・賃金制度
(1)コロナ禍における病院経営の実態とその対応(昇給・賞与)
※2020年8月産労総研(病院羅針盤編集部)調査結果より考える。
2.等級制度と賃金制度
(1)人事理念と人材ビジョン
(2)病院・介護施設に適した等級制度
(3)簡単な賃金表の作り方(サラリースケールと賃金表)
(4)賃金移行の具体的な方法
3.コロナ禍における新たな賃金制度
(1)定期昇給額を経営状況に応じて変動させる「ポイント制範囲給表」の導入
(2)マイナス昇給(減給)を取り入れた、これからの賃金表のあり方
(3)部門業績を反映させる賞与および昇給(報酬=組織貢献)
※新型コロナウイルス感染症に対応する部門に報いる賞与、昇給、手当のあり方。
4.人事評価制度の概要
〜課題解決に向けた目標管理と行動評価のあり方〜
(1)課題解決、組織貢献に向けた目標管理と行動評価のあり方
(2)育成面をサポートするキャリア開発ラダーの必要性
5.人事評価制度の運用
〜目標設定一評価一原因分析のポイント〜
(1)部署の目標設定の方法
(2)個人の目標設定のポイントと設定事例
(3)目標達成結果から原因分析を行い育成につなげる方法
(4)人事評価制度の運用状況の確認の必要性
6.医師の人事制度の構築
(1)医師の等級制度と賃金制度
(2)医師の人事評価制度
付録(下記資料をデータで差し上げます)
・セミナー講義添付資料一式
・賃金表作成・運用シート(段階号俸表作成・運用シート、ポイント制範囲給表作成・運用シート)
・人事評価マニュアル(最新版)
1982年、河北総合病院(現、社会医療法人河北医療財団)入職、財団本部人事課長・事務次長、総合病院本院・分院事務部長、公益財団法人日本医療機能評価機構事業部長等を経て、2008年8月To Doビズ設立。2016年6月に法人化。病院や介護施設等の人事・賃金制度構築のコンサルティングを行ない、支援した法人数は50を超える。他に、産労総合研究所付属日本賃金研究センター主任研究員、NPOメディカルコンソーシアム・ネットワークグループ理事、一般社団法人看護職の採用と定着を考える会理事、エイピイプランニング株式会社顧問