新型コロナで医療が変わる
社会福祉法人日本医療伝道会衣笠グループ相談役
(内閣府規制改革推進会議医療・介護ワーキンググループ専門委員)
武藤 正樹(むとう まさき) 氏
Ⅰ. 新型コロナで医療が変わる〜新型コロナと2020年診療報酬改定〜
10月7日 【10:00〜11:00】
新型コロナの感染拡大で、全国の67%の病院が赤字に転落した。戦後最大の病院経営危機と言える。このため病院では2020年4月の診療報酬改定の対応どころではなかった。そのため4月改定の趣旨を今一度「三位一体改革」にさかのぼり振りかえってみよう。
ポイントは「医師の働き方改革」と地域医療確保体制加算、タスク・シフティング、「地域医療構想」における病床機能分化と連携で、急性期一般入院料、地域包括ケア病棟、入退院支援加算等についてである。
1.新型コロナと病院経営
2.三位一体改革
3.2020年4月診療報酬改定
4.働き方改革
5.医療機能の分化と連携
Ⅱ. 新型コロナで医療が変わる〜新型コロナと三位一体改革の行方〜
10月14日 【10:00〜11:00】
三位一体改革とは「医師の働き方改革」「地域医療構想」「医師偏在対策」の3つの政策セットのことだ。その趣旨は2025年、2040年の団塊世代、団塊ジュニア世代が高齢化する時代へ備えての医療の構造改革だ。
しかし新型コロナの感染拡大で、三位一体改革にも見直しが迫られている。新型コロナで医師の働き方にも変化が表れている。また地域医療構想の一環である公立・公的病院再編統合の440病院リストも感染症対策の視点から見直しが必要だ。新型コロナと三位一体改革の行方を見ていこう。
1.新型コロナと病院経営危機
2.三位一体改革
3.医師の働き方改革
4.地域医療構想
5.医師偏在対策
Ⅲ. 新型コロナで医療が変わる〜新型コロナとデジタル・トランスフォーメーション〜
10月20日 【10:00〜11:00】
2020年7月に閣議決定された骨太の方針2020年では、医療のデジタル化、オンライン化の促進が大きな課題となった。そのポイントはオンライン診療、電子処方せん、PHR(パーソナル・ヘルスレコード)、EHR(エレクトロニック・ヘルスレコード)、デジタル治療アプリの開発普及である。日本の医療のデジタル化は先進各国に比べて遅れている。しかし新型コロナを契機にデジタル化、オンライン化が一気に進むだろう。わが国のデジタル・トランスフォーメーションの現状と課題について見ていこう。
1.新型コロナと病院経営危機
2.オンライン診療
3.電子処方せん
4.PHR
5.HER
6.デジタル治療アプリ
1974年 新潟大学医学部卒業
1978年 新潟大学大学院医科研究科修了後、国立横浜病院にて外科医師として勤務。
同病院在籍中、1986年〜1988年までニューヨーク州立大学家庭医療学科に留学
1988年 厚生省関東信越地方医務局指導課長
1990年 国立療養所村松病院副院長
1994年 国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長
1995年 国立長野病院副院長
2006年 国際医療福祉大学三田病院副院長・国際医療福祉総合研究所長・同大学大学院教授
2007年 (株)医療福祉経営審査機構 CEO
2013年 国際医療福祉大学大学院教授
2020年より現職
【政府委員】
医療計画見直し等検討会座長(厚生労働省2010年〜2011年)
入院医療等の調査評価分科会会長(中医協 2012年〜2018年)
「療養病床の在り方検討会」構成員(厚生労働省2016年)