未然に防ぐ病院の災害対策
東京都立広尾病院 減災対策支援センター 部長
博士(工学)、社会医学系専門医・指導医
中島 康(なかじま やすし) 氏
「被災しても入院患者を守り抜く」ために、被害による職員と患者への影響を減じる準備が減災対策です。そして「未然に防ぐ」が減災対策の獲得目標となります。具体的な三方策は、業務圧縮、情報管理、チーム活動です。いずれの方策も災害のための特別な対策ではなく、日常業務の中で修練できる、むしろすべき事柄です。日々の忙しさで順送りされている災害への備えを、日常のすき間で分割して通年で行うコツもご紹介します。
1.業務継続のための課題
2.業務仕分けによる業務圧縮
3.災害対策本部の情報管理
4.チーム活動の育て方
5.減災カレンダーを使った業務継続訓練
1996年 奈良県立医科大学 卒業
東京都立駒込病院 外科レジデント
東京都立広尾病院 救命救急センター・救急診療科 責任医長
2011年 岩手大学 大学院工学研究科 生産開発工学 修了
2015年 開発コンサルタントとして、ASEANやスリランカでODA事業に参画
東京都立広尾病院 減災対策支援室 副室長
2020年 東京都立広尾病院 減災対策支援センター 部長(現職)