薬局のデジタルトランスフォーメーション(DX)の動きとPHR活用による今後のビジネスチャンス
株式会社ドラビズon-line 編集長
[前「月刊ドラッグマガジン」編集長]
菅原 幸子(すがわら さちこ) 氏
働き方や営業戦略など、すべての産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいる。健康産業も例外ではなく、薬局やドラッグストアにおいてDXの実例が増え続けている。しかし、健康産業のDXは規制の壁があり、一般の人から見ると複雑だったり、分かりづらい面があるかもしれない。講演では実例を紹介することで、どんな規制を受けて、今の新サービスが成り立っているのか、ご説明したい。さらには、今後の展望として、可能性を秘めている領域を指摘する。新型コロナウイルスや高齢化による医療費ひっ迫の現状を鑑み、規制は緩和の方向にある。そこには、健康領域で役割を果たす薬局・ドラッグストアとさまざまな産業が組むことによるビジネスチャンスがあるのではないだろうか。
1.薬局のDXの現状
(1)相次ぐ“オンライン薬局”の登場
日本調剤、YOJO、ミナカラ、速薬(そくやく)、カケハシ:それぞれ中身は違う
(2)ドラッグストアのDX
サツドラ×サイバーエージェント:マーケティングを事業に
マツキヨのデジタルマーケティング
2.他の小売業の方が進んでいるDXの例
(1)無人販売、宅配、プラットフォームからの送客(クックパッドの例)
3.薬局のDXの強みは健康情報
(1)ある市と薬局のデータ連携
(2)スギ薬局のアプリ:歩いてポイント
(3)中堅ドラッグの連携による情報発信
4.今後の展望
(1)薬剤師のオンライン資格認証がもたらす変化
(2)PHR、遺伝子情報の行方
老舗医薬品業界紙株式会社ドラッグマガジンで20年間、記者・編集者として従事。同社旗艦誌の「月刊ドラッグマガジン」編集長を務めた。その後、独立し、株式会社ドラビズon-lineを起業。WEBでタイムリーに情報を発信するWEBメディア「ドラビズon-line」を運営する。薬局・ドラッグストア経営者とはインタビュー、取材を通した人脈がある。薬局とドラッグストアの垣根のない取材フィールドが強み。