医療機関の契約担当者が憶えておくべき契約実務の本質【令和2年度版】
〜 基礎知識から応用方法まで 〜
国立研究開発法人国立国際医療研究センター 調達企画室長
斎藤 知二(さいとう ともじ) 氏
令和2年4月は診療報酬改訂でした。本来であれば、この時期は改訂対応をどうしているか?といった話題であふれるのですが、実際には中国、武漢で発生した新型コロナウイルスの対応に追われている医療機関も少なくないことでしょう。
現在、患者数減少による減収により病院経営が急激に悪化している医療機関も多いと思われます。こういった現状では、患者数の確保や診療報酬点数の向上策等による増収策に加えて、費用の節減も重要です。
本講演は2017年3月に講演した内容をより洗練し、新たな情報も加えて契約担当者が憶えておくべき実務知識について実例を交えながらお伝えします。
1.契約実務の本質と契約担当者の役割
(1)何の為に契約するのか?
(2)契約手続きのポイント
(3)入札vs随意契約???
(4)緊急時の契約実務
2.物品購入契約
(1)契約の相手方を知ろう!
(2)材料購買:ベンチマークの活用方法
(3)コンサルタント業者活用の注意点
3.業務委託契約
(1)業務委託契約と業界特性
(2)契約金額の妥当性検証のすすめ
4.その他
(1)飼い犬自慢はやめよう!
(2)医療機関の連携強化
1991年 現 国立国際医療研究センター採用。
1995年 同センター会計課補給係にて関東信越地域初のSPD導入を主導。
1999年 現 NHO横浜医療センターへ係長昇任。〜以降 現 NHO病院の係長を経験〜
2007年 現 国立がん研究センター中央病院補給係長へ異動。数々の契約行為を経験し、2011年 同センター一括調達型SPDの導入を主導。同年 同センター監査室へ配置換え。
2012年 現 NHO栃木医療センター財務管理係長へ異動。同センター経営企画係長へ配置換え。
2016年 NHO久里浜医療センター業務班長へ昇任。
2019年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター調達企画室長へ昇任。現在に至る。