研究開発組織の変革
〜「戦略」・「テーマ」・「活力」革新を通じて〜
株式会社日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタント
木村 壽男(きむら ひさお) 氏
[開催趣旨]
研究開発組織は企業の成長エンジンとして魅力的な新製品・新事業や革新的な新技術を継続的に創出することが期待されています。しかしながら、その期待に十分に応えられている組織は少数派です。Static R&DからDynamic R&Dへの組織変革が今、求められています。
本セミナーでは、研究開発組織の現状を「生産性」と「活力」という2つの観点で診断し、組織変革の方向を定め、実践していくための、基本的な考え方と具体的なアプローチについて詳しく解説します。
[習得知識]
1.今、研究開発組織に求められる使命と役割
2.研究開発組織診断の考え方と具体的手法
3.研究開発戦略策定の考え方と具体的手法
4.研究開発テーマ評価の考え方と具体的手法
5.「R&D活力革新」活動の進め方
[受講対象者]
・研究開発組織の経営を担う方(戦略企画スタッフ含む)
[プログラム]
1.今、研究開発組織に求められるもの
(1)企業(事業)の成長軌道づくりが最大の使命
(2)研究開発組織に対する経営者の期待と不満
(3)イノベーションによる成長戦略の実現
2.研究開発組織の実態を診断する 【演習含む】
(1)研究開発組織の「生産性」の考え方と測り方
・直接経営貢献と直接経営貢献
(2)「R&D活力診断」の進め方
・7つの「R&D活力」(①R&D戦略、②テーマ創造力、③事業化プロセス力、④オープンイノベーション、⑤技術力、⑥R&D人材力、⑦革新的組織風土)
・「R&D活力診断」演習
(3)「生産性」と「R&D活力」の実態によってR&D戦略再構築の基本スタンスを決める
3.研究開発戦略を再構築する 【演習含む】
(1)企業(事業)の「成長戦略」(「広義の」研究開発戦略)を策定する
・事業の成長戦略構想、技術戦略構想、事業展開シナリオと技術ロードマップ作成
(2)「狭義の」研究開発戦略を策定する
・使命、成果(生産性)目標、重点領域、重要テーマ、投資配分、組織、チーム革新
4.研究開発テーマ評価システムの再構築による生産性改革
(1)既存のR&Dテーマ評価法の概要と特徴
(2)「FVE(Future Value Evaluation:未来価値評価)法」の解説
5.R&D活力革新と組織変革シナリオの作成 【演習含む】
(1)「R&D活力革新」の展開(A社の例)
(2)研究開発組織の変革シナリオの作成(演習)
1983年 京都大学農学部食品工学科卒業。 企業の研究所における研究開発活動を経て、現在は(株)日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタント。 「技術を核とした経営革新」をメインテーマとし、企業ビジョン・戦略の策定とその実現に向けた研究開発革新、新製品開発力強化、事業戦略・技術戦略策定の分野でのコンサルティング、研修、講演を行っている。 ・2004〜2013年 京都大学 産官学連携本部 産官学連携フェロー。 ・2010〜2015年 青山学院大学大学院理工学研究科・非常勤講師(研究開発特論)。